MIRAISE CTO 布田 隆介

ワンクリックでアポ無し相談ができる『MIRAISE HOUR』とは?

2021年1月29日

MIRAISEでは、課題解決に挑むエンジニア起業家の生の声をお届けするラジオ番組「MIRAISE RADIO」を配信しています。こちらのブログでは、「読む MIRAISE RADIO」として、起業家たちのストーリーをラジオの雰囲気そのままにお伝えしていきます。

● スピーカー|MIRAISE CTO 布田 隆介
● MC|MIRAISE PR 蓑口 恵美

今日のテーマは、ワンクリックでアポ無し相談ができる『MIRAISE HOUR』。

エンジニアであれば誰でも、まだ起業をしていない方でも気軽に相談できる機会として開催したのがMIRAISE HOURです。

昨年10月の毎週水曜日に開催した結果、わずか4日で20名もの起業家、起業を考えられている方々とお話しすることができました。

当日はどのような方との出会いがあったのか?MIRAISE布田に開催の裏話を聞きました。

まだ起業していないエンジニアでも、気軽にビデオコールを

――今日は、ベンチャーキャピタル(VC)であるMIRAISEと、ワンクリックでアポ無し相談ができるMIRAISE HOURについてお聞きしていきます。実際に、どのような取り組みだったのでしょうか?

布田:10月の毎週水曜日15:00〜17:00まで、MIRAISEパートナーである僕と岩田さんが待機していて、誰でもビデオコールができるというイベントです。MIRAISEの投資先に、URLひとつで気軽にビデオコールができるというプロダクトを提供しているRemotehourという企業があります。それを使って、今まで僕らが会えていなかったような方々と繋がれる機会を作ろうと、試験的に実施してみたのです。

――新しいツールを使った試みでもあったのですね。

布田:起業家と投資家が会うフローというのは、だいたいメールや紹介から始まって、最初はチャットでやり取りをして、日程を調整してやっとミーティング…です。どこのVCも同じような感じだと思います。それだと、実際に話すまでは時間がかかるし、そもそも起業しようかどうか迷っているとか、今こういうのを思いついている、という段階だと、ちょっと相談しづらいですよね。

――そうですね。まずVCや投資家がどこにいるのかもわからないし、まして出会うことはさらに大変、アポを取るだけで大変。ようやく相談にこぎつけるまでが長いですよね。

布田:そうそう。別に直近で資金調達とか考えていないのに、話しに行ってもいいのかな、という。投資家も、毎日のように問い合わせフォームなどからいろんなオファーが来る中で、より投資に近そうなところから優先的に会っていきますしね。一方、僕らはシード期を対象としたファンドであり、起業前からのサポートなどもしています。ですから、起業に至らない段階の方々にもお会いしたいという思いがあるのですが、それとRemotehourというツールがちょうど合致した感じですね。

――Zoomのように、時間とリンクを都度決めるのではなく、Remotehourは1つのリンクを踏めば、すぐに誰とでも話ができる。オフィスアワーのオンライン版のような、気軽なものなんですよね。ピンポーンってチャイムを押したら出てきてくれるような。

布田:そうですね。MIRAISE HOURの期間中はMIRAISEサイトにもコールボタンを用意して、Twitterでも「今から2時間誰でも話せます」と告知して。ボタンやリンクをクリックすれば、すぐ繋がりますから。繋がった方が「ほんとに出た!」と驚く感じで(笑)

私たちもエンジニア。
「それいいね!」と気軽に話せる仲間として

――昨年10月に全4回実施したということですが、実際にどのような方々が来てくださったのでしょうか?

布田:基本的にはエンジニアの方ですね。すでに起業して資金調達を考えている方もいれば、フリーランスを10年くらいやっていて、自分でサービスを作りたいという方もいました。あとは、フィリピンにいてプログラミングスクールを運営されている方も来てくれました。

――日本以外からもコンタクトがあったのですね。

布田:さらに、医師でありながらプログラミングを学んで、これからプロダクトを作ろうと思っているのでフィードバックをくださいという方もいました。普段はどちらかというと、すでに起業して資金調達の段階にある方が多いんですけど、その前のステージにいる多様な方々にお会いできたのはよかったですね。

――ワンクリックのアポ無し相談の効果、すごいですね(笑)

布田:繋がるポイントがリンクというのも、エンジニアと相性がいいんでしょうね。エンジニアは電話とかだと劇的に弱くなりますけど(笑)、リンクとなると早い。それに、僕も岩田さんももともとエンジニアなので、「その技術面白いね」「そのアイデアすごいね」と、同族のような感じで話ができる。いきなり「それお金になるの?」みたいな話はしませんから。トータルで20名近くの方とお会いして、その中で実際の投資に向けたミーティングに進んだ方もいました。

――お一人の持ち時間は10分くらいとお聞きしましたが、短いのかな?という印象もあります。皆さん、10分でどれくらい話せるものですか?

布田:短いと言えば短いんですけど、だいたい3〜5分くらいでどういうことをやっているかは説明してもらえますから。後半5分で、「投資家はこういうところを見るよ」「こういう会社はこうやって伸びているよ」など、僕らの知っている情報やフィードバックをお伝えする形で。Remotehourは時間延長も1クリックでできるので、その都度調整しながらやっていましたね。

「起業」が頭をよぎったら、いつでも相談を

――昨年10月のMIRAISE HOURはトライアル開催という位置づけでしたが、今後も実施する予定はありますか?

布田:今後も実施する予定です。資金調達の段階だと、投資をする・しないという、ややシリアスな感じでお互い接することになりますが、創業前やプロダクトを考えているくらいの頃にお会いできると、双方ともフランクな状態でお話しできますから。同族のエンジニアとして好き放題話せるので、それくらいの段階で会っておいたほうが、起業家の方にとってもいいかもしれないと思いますね。

――このコロナ禍で、シード期企業への投資が世界的に縮小しているという背景もあり、より資金調達がしやすくなるように気軽に相談できる場があってもいいかも、というのも、MIRAISE HOUR実施の動機のひとつでもありました。そのさらに前の段階での相談も、ぜひしてほしいということなんですね。

布田:資金調達が唯一の手段でもないですしね。借り入れもあるし、補助金なども今はいろいろありますから、調達できなければすべて終わり、みたいなことはありません。より広い選択肢を知るためにも、僕らを使ってほしいと思いますね。また、僕らはいろんな会社や市場の情報には詳しいですので、今作っているプロダクトにニーズがあるかどうか、行けそうだと思うか、など何でも聞いてくれればと思います。

――布田さんは国内外のテックトレンドやスタートアップについてのニュースレターを週次で出されていますし、本当にすごくリサーチされていますからね。

布田:ビジネスとしてやっていこうとなると、どうやって最初のユーザーを獲得するのか、どこで売るかといった、開発する能力とは別の能力も必要となってきます。そういう視点でのアドバイスがほしいという人も、ぜひ相談してほしいですね。

――この年末年始、昨年1年を振り返ったり、今年の目標を立てる中で、「いいこと思いついた!」「これに絶対挑戦したい!」という思いが湧き上がった方もいると思います。それを持って、このMIRAISE HOURでいろいろお話ししていただけると嬉しいですよね。

布田:そうですね。MIRAISE HOURを待たずとも、サイトからでもTwitterからでも、いつでも相談していただければ嬉しいです。多分エンジニアは、1年に1回くらいは「起業」が頭に思い浮かぶのではないでしょうか。自分でものが作れますから、起業が意外と近いところにあるのです。Facebookの創業者、ザッカーバーグもそうですよね。

普段から新しい技術を学んでいる人も多いので、ちょっと「当ててやるぞ」という気持ちで作ると、普通にユーザーが増えたりして、月数万円くらい稼ぐ人はけっこういますね。ブログでアフィリエイトするような感覚でしょうか。「起業してみようかな」と思ったら、じゃあMIRAISEに相談してみようかな、となってくれたらいいですね。

――ひとりで考えているよりも、いろんな人とアイデアを叩いていったほうがいいですものね。今後のMIRAISE HOURの開催はサイトやTwitterで告知しますので、「次は参加してみたい!」という方は、ぜひブックマーク&フォローをお願いします。次回もたくさんの方にお会いできたらいいなと思っています!


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Interviewee Profile:

Megumi Minoguchi

PR, MIRAISE