<h3>ミレイズについて</h3><p>ミレイズは、エンジニア起業家に特化したベンチャーキャピタルです。パートナーは、グローバルVCでの投資実績に加え、長年にわたるソフトウェア開発とスタートアップ経営の経験があります。2018年に創業して以来、課題解決に挑むエンジニア起業家を発掘、支援してきました。2023年9月時点の投資社数は53社です。ミレイズは、リスクマネーが相対的に不足しているシード期のエンジニア起業家を支援し、米巨大テック企業に並び立つメガベンチャーの芽を育てます。詳しくは <a href="https://www.miraise.vc">https://www.miraise.vc</a> をご覧ください。</p><h3>MIRAISE が提供する「ピア・ラーニング」の環境</h3><p>ミレイズの運営は完全にオンライン化されています。創業以来、出資や投資先へのサポートが全てオンラインで完結する仕組み「MIRAISE Platform」を構築、改善してきました。その上で特に力を入れているのが投資先の起業家同士が相互に学び合う「ピア・ラーニング」の環境です。</p><p>複数のタッチポイントを用意して相互作用させることでそれぞれ高いアクティブ率を維持しています。投資先の起業家は、ミレイズが提供するこれらの環境やツールを活用することで、いつでもどこからでも経営に必要な知見を得ることができます。</p><ul><li><p><strong><a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-radio-002-4c" target="">4C</a></strong><u><br></u>24時間いつでも質問できるオンラインコミュニティ</p></li><li><p><strong><a href="https://www.miraise.vc/news/?tag=story" target="">CLASS</a></strong><u><br></u>エンジニア起業家のための月次勉強会</p></li><li><p><strong><a href="https://www.miraise.vc/news/press-virtual-coworking" target="">Virtual Co-working Day</a></strong><u><br></u>週次でのバーチャル・コーワキング機会</p></li><li><p><strong>ZONE</strong><u><br></u>エンジニア起業家向けのノウハウデータベース</p></li><li><p><strong><a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-radio-018-booster" target=""><u>BOOSTER</u></a></strong><a href="https://www.miraise.vc/program"><u><br></u></a>投資先起業家に提供している100日間の集中特訓プログラム</p></li><li><p><strong><a href="https://www.miraise.vc/program"><u>On-Deck </u></a></strong><a href="https://www.miraise.vc/program"><u><br></u></a>100万円の資金とメンタリングで支援する100日プログラム</p></li></ul><h3>情報発信チャンネル</h3><ul><li><p><a href="https://www.miraise.vc/news"><u>MIRAISE News</u></a></p></li><li><p><a href="https://www.youtube.com/channel/UCV4Ju4OHLYp-2we7vLxWtTg/videos" target=""><u>MIRAISE RADIO</u></a></p></li><li><p><a href="https://podcasts.apple.com/jp/podcast/miraise-radio/id1547562320" target=""><u>MIRAISE RADIO sub-ch : one thing and another</u></a></p></li><li><p><a href="https://twitter.com/miraise_vc" target=""><u>X(旧Twitter)</u></a></p></li></ul><h3>ブランドアセット</h3><ul><li><p><a href="https://drive.google.com/drive/folders/1Np8EA10voS_opURvmWTZQzsmQiAIWrK6?usp=sharing"><u>Logo</u></a></p></li><li><p><a href="https://drive.google.com/drive/folders/1xKxrMGcT-elqbMXsw-PygCfarus8uZ3R?usp=sharing"><u>Photos</u></a></p></li><li><p><a href="https://drive.google.com/drive/folders/11UFEdnieMX2ZTDWauOC0ZDNP03cBj_aa?usp=sharing" target=""><u>Team Bio</u></a></p></li><li><p><a href="https://drive.google.com/drive/folders/1-v-w-g5hGgE1v0nMWtfZujnJLhmLGffp?usp=sharing" target=""><u>Team Photo</u></a></p></li></ul><h3>その他のお問い合わせ</h3><p>上記以外のご要望がございましたら <strong><a href="https://www.miraise.vc/contact">Contact</a></strong> からお問い合わせください。</p><p></p><hr><p>本サイトからダウンロードしたコンテンツ(写真、オーディオ、動画など)は、記事制作のみを目的として使用可能です。個人利用や商用利用を含む(ただしこれに限定されません)、そのほかの目的での利用は固く禁止されています。また、ロゴデータは、データの変形・加工・改変せず、そのまま使用することを原則とします。</p><p>All content downloaded from the Site (photography, audio and video, etc.) may be used for editorial purposes only. Any other use of Site content including, without limitation personal or commercial use, is strictly prohibited. Logo data are prohibited to change its design and data it only allows to use as it is.</p><p><br></p>
<p></p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/03/27/16/50/44/88f25571-0b53-480e-924e-c77d905c6211/mongodb.webp" link_href="" link_target=""></div><p>エンジニア起業家に特化したベンチャーキャピタル(VC)のMIRAISE(東京都渋谷区、代表:岩田真一、以下:ミレイズ)は、NoSQL型のデータベースにより各種データの高速処理を可能とする米MongoDB, Inc(以下:MongoDB社)とのパートナーシップのもと、ミレイズがスタートアップ向けに提供するMongoDB for Startupsを日本のVCとして初めて採用します。これにより、2023年3月からミレイズの投資先企業は、MongoDB for Startupsへ応募することが可能となります。<br></p><h2><strong>導入の背景及び目的</strong></h2><p>ミレイズの投資先はエンジニアが創業したスタートアップ企業で、事業拡大を前提としたソフトウェアのサービスを主に開発しています。これまでも開発からマーケティング領域を支援するスタートアップ企業向けの特典を採用してきました。この度、投資先企業の成長をさらに支援することを目的にMongoDB for Startups を採用しました。<br><br>エンジニア起業家は技術的にハードルの高い開発を行います。ミレイズの投資先企業が早期の事業拡大を目指すにあたって、コストを抑え素早くプロダクト開発を行うことを課題としています。MongoDB for Startupsの採用により、ミレイズの投資先企業は、MongoDB Atlas、Realmといった製品を12カ月間無料で利用できるようになります。また、MongoDB社からの技術的なサポートを受けることが可能になり、投資先企業がコストを抑えて事業を立ち上げることに貢献します。<br></p><h2><strong>MongoDB および MongoDB for Startups とは</strong></h2><p>MongoDB社は、米国ニューヨーク州に本社を置くMongoDBデータベースの開発・販売を行う企業です。2017年にNASDAQに上場し、世界中に拠点を持ちグローバルに展開しています。MongoDBは、NoSQLデータベースの一種でありドキュメント指向のデータモデルを採用したオープンソースのデータベースサービスです。高いスケーラビリティと柔軟性を持つ点が開発者たちに支持され、ビッグデータやクラウドコンピューティングの分野で広く使用されています。<br><br>MongoDB社が提供するMongoDB for Startups は、シリーズAなどのアーリーステージにおけるスタートアップを対象とした特典です。ミレイズの投資先スタートアップ企業は、本特典への応募を可能とし、MongoDB社の審査を通過したのち、MongoDBが提供する特典を受けられます。</p><div class="text-left " style=""></div><h2>ミレイズの投資先支援の特長</h2><p>ミレイズでは、投資先の起業家同士が相互に学び合う「ピア・ラーニング」環境をすべての起業家に提供しています。そのうえで、エンジニアが苦手とする領域に特化して、3つのサポート体制を構築しています。<br><br>・24時間いつでも質問できるオンラインコミュニティ「4C」<br>・月次勉強会「MIRAISE CLASS」<br>・エンジニア起業家向けのノウハウデータベース「FOUNDER ZONE」<br><br>ミレイズは、MongoDB for Startups など開発者向け特典をはじめとしたスタートアップ支援プログラムを提供する企業との連携のもと、エンジニア起業家が事業拡大するための支援を充実させることにより、各社のより一層の事業拡大、成長をサポートしていきます。<u><br></u></p><h2>MIRAISEについて</h2><p>ミレイズは、エンジニア起業家に特化したベンチャーキャピタルです。パートナーは、グローバルVCでの投資実績に加え、長年にわたるソフトウェア開発とスタートアップ経営の経験があります。2018年に創業して以来、課題解決に挑むエンジニア起業家を発掘、支援してきました。2022年12月時点の投資社数は50社です。ミレイズは、リスクマネーが相対的に不足しているシード期のエンジニア起業家を支援し、米巨大テック企業に並び立つメガベンチャーの芽を育てます。詳しくは <a href="https://www.miraise.vc">https://www.miraise.vc</a> をご覧ください。<br></p><p>■会社概要:MIRAISE LLC<br>代表者 : 岩田真一<br>設立 : 2018年12月<br>URL : <a href="https://www.miraise.vc/">https://www.miraise.vc/</a><br><br>■本件に関するお問い合わせ先<br>担当者名:MIRAISE PR 蓑口<br>Email:press@miraise.vc<br>プレスキット は<a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-press-kit" target="">こちら</a>から</p><p><br></p>
<h1></h1><p></p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/12/10/15/59/210e250e-c389-441c-bcaf-22d4a636ee2d/banner--2--3.png" link_href="" link_target=""></div><p>シードステージのエンジニア起業家に特化したベンチャーキャピタル(VC)のMIRAISE(本社:東京都渋谷区、代表:岩田真一、以下:ミレイズ)は、約18億円の2号ファンドの組成を完了いたしましたのでお知らせいたします。ミレイズはIT時代における技術と経営の融合、日本発のカテゴリーリーダーとなり得るエンジニア起業家発掘を掲げ、バーチャル空間「oVice」や、web3企業「Frame00」等、エンジニア起業家へのシード投資を行ってまいりました。その実績と活動をご評価頂き、2号ファンドは1号ファンドの3倍以上のファンド規模となりました。<br></p><h2>2号ファンドの主な投資家様(五十音順、敬称略)</h2><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/12/10/19/56/8c788f8c-0178-40b9-8d05-54f763cd5037/41145-15-d4d73b3c1a3c8c5dc155caa885f3f800-1109x453.webp" link_href="" link_target=""></div><p>上記に加え「ベンチャーファンド投資株式会社」、Skype/Atomicoの共同創業者 Niklas Zennstrom 、Wise共同創業者である Taavet Hinrikus、Chatwork社共同創業者兼CEOの山本正喜など、国内外の著名個人投資家様にご参画頂きました。<br></p><h2>ミレイズ2号ファンドについて</h2><p>この度設立が完了しましたミレイズ2号ファンドでは、1件あたりの平均投資額を3000万円程度とし、創業初期のエンジニア起業家がプロダクト開発、PMF達成にフォーカスして頂けるように意図しています。主要な投資テーマとしてweb3、メタバース、<a href="https://mailchi.mp/miraise/embracing-changes-025"><u>情報のロングテール</u></a>、DevOps、OSSとしていますが、それらに限定されること無く、課題解決を行うエンジニア起業家への投資・支援活動を行います。ミレイズの投資先起業家コミュニティ「4c」を中心とした支援プラットフォームも拡充し、引き続き起業家同士のピア・ラーニングを促進していきます。</p><h4>2号ファンドの投資先</h4><div class="text-left " style=""><ul><li><p><a href="https://yuurea.co.jp" target="">株式会社ユーリア</a></p></li><li><p><a href="https://www.hexabase.com" target="">株式会社Hexabase</a> </p></li><li><p><a href="https://www.mindscale.jp" target="">株式会社Yume Cloud Japan</a></p></li><li><p><a href="https://gigabank.jp/" target="">G-Bank Technologies OÜ</a> </p></li><li><p><a href="https://zenmetry.studio.site" target="">株式会社Zenmetry</a> </p></li><li><p><a href="https://ovice.in/ja" target="">oVice株式会社</a></p></li><li><p><a href="https://www.webacy.com/" target="">Webacy, Inc.</a> </p></li><li><p><a href="https://www.ddarts.co.jp" target="">株式会社D’Arts</a> </p></li><li><p><a href="https://newtral.co.jp" target="">株式会社ニュートラル</a> </p></li><li><p><a href="https://dot-mura.com" target="">ドットミューラ株式会社</a></p></li><li><p><a href="https://mindbento.com" target="">mindbento株式会社</a> </p></li><li><p><a href="https://chot-inc.com" target="">ちょっと株式会社</a> </p></li><li><p><a href="https://www.vrlize.info/" target="">株式会社Virtualize</a> </p></li><li><p><a href="https://www.sushitopmarketing.com" target="">SUSHI TOP MARKETING株式会社</a> <br></p></li></ul><p></p></div><h2>ミレイズの沿革と特徴</h2><p>ミレイズは、元スカイプジャパン株式会社代表取締役で、欧州の独立系ベンチャーキャピタル<a href="https://atomico.com/"><u>ATOMICO</u></a>のパートナーを務めた岩田真一が「日本からカテゴリー・リーダーとなるテクノロジー起業家を創出する」ことを目指し、2018年12月に設立しました。<a href="https://www.miraise.vc/news/press-frame00-upround"><u>プログラマー起業家の割合の増加</u></a>、<a href="https://www.miraise.vc/news/press-ipovalue"><u>エンジニア社長のIPO価格への貢献度</u></a>に着目し、自らもエンジニア出身で起業家であるミレイズ経営陣の知見を活かした案件ソーシングとエンジニア起業家への支援体制が特徴です。</p><p>ミレイズでは、テックトレンドの兆しを伝える年次レポート <a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-preview-2023"><u>MIRAISE PREVIEW 2023</u></a>*、エンジニア起業家の生の声をお届けするポッドキャスト「<a href="https://podcasts.apple.com/jp/podcast/miraise-radio/id1547562320"><u>MIRAISE RADIO</u></a>」、<a href="https://us4.campaign-archive.com/home/?u=c4bed2761245c632bb22f569b&amp;id=c9907689a8"><u>MIRAISE Newsletter</u></a>など積極的な情報配信を行っています。</p><p>*過去のレポート(旧名「MIRAISE TREND」)はこちらです。<a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-trend-2021"><u>TREND 2021</u></a>、<a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-trend-2022"><u>TREND 2022</u></a><u><br></u></p><h2>代表パートナー岩田真一のコメント</h2><p>戦後日本の技術者が興した、ソニー、ホンダなどのベンチャー企業は、その後世界を席巻しました。その50年後、ITの時代で全く同じことが、場所を変えてシリコンバレーで起きました。IT時代の技術者「プログラマー」が起業し始めたのです。その後の隆盛は皆知るところです。ハードウェアや半導体だけでなくソフトウェアでも日本が世界をリードするためには何が足りないのか。自分にできることはなにか考えました。ふと日本の現状を見たとき、いわゆるIT企業の社長の多くは技術者ではない事に気づきました。シリコンバレーとの大きな違いです。私はこの1点に注目し、自分がプログラマー出身で、起業経験のある強みを生かした価値創造は出来ないかと考えてきました。そのような背景を持って2018年に創業したミレイズがこの度2号ファンドを組成できたことを大変嬉しく思いますし、ミッション遂行への思いを新たにしました。</p><p>今般盛り上がりを見せているweb3、メタバースはプログラミングの領域であり、日本政府が推し進めているDXもまたソフトウェアの話です。足踏みするには長すぎた「失われた30年」ですが、まだ遅くありません。ミレイズは創業から4年で約50社のプログラマー起業家のスタートアップを支援し、成果も出てきました。そしてプログラマーが起業する機運が高まってきていることも肌で感じています。社会課題を解決したいと考えているプログラマーがいたら、どんどん私達の扉を叩いてほしいです。</p><p>最後になりましたが、1号ファンドからご出資頂いた投資家様、2号ファンドからご参画いただいた投資家様に深くお礼申し上げます。私達の考えに耳を傾けていただき、ご支援賜われましたことは大変ありがたく、投資家様各位と出会えたことを大変光栄に感じております。</p><p>世界から注目されるようなエンジニア起業家によるITスタートアップが日本から続々と生まれる社会の実現に向けて、チーム一同、精一杯頑張ります。<br></p><h2>アソシエイト募集</h2><p>ミレイズではチーム増強のためにアソシエイトを募集しています。投資業務、投資企業のバリューアップに共に取り組んで頂く意欲のある方をお待ちしています。お気軽にご連絡ください(<a href="mailto:info@miraise.vc"><u>info@miraise.vc</u></a>)。<br></p><h2>MIRAISEについて</h2><p>ミレイズは、エンジニア起業家に特化したベンチャーキャピタルです。パートナーは、グローバルVCでの投資実績に加え、長年にわたるソフトウェア開発とスタートアップ経営の経験があります。2018年に創業して以来、課題解決に挑むエンジニア起業家を発掘、支援してきました。2022年12月時点の投資社数は50社です。ミレイズは、リスクマネーが相対的に不足しているシード期のエンジニア起業家を支援し、米巨大テック企業に並び立つメガベンチャーの芽を育てます。詳しくは <a href="https://www.miraise.vc">https://www.miraise.vc</a> をご覧ください。<br></p><p>■会社概要:MIRAISE LLC<br>代表者 : 岩田真一<br>設立 : 2018年12月<br>URL : <a href="https://www.miraise.vc/">https://www.miraise.vc/</a><br><br>■本件に関するお問い合わせ先<br>担当者名:MIRAISE PR 北方<br>Email:press@miraise.vc<br>プレスキット は<a href="https://www.miraise.vc/news/miraise-press-kit" target="">こちら</a>から</p><p><br></p>
<p>MIRAISEはソフトウェアエンジニアが起業したスタートアップ企業へ投資する日本で唯一のベンチャーキャピタルです。日本、US、エストニアなどに拠点を置く、ソフトウェアスタートアップ49社に出資を行っています。(2022年12月時点)</p><p>ソフトウェア技術とそれに関するスタートアップの継続的な調査をベースに、国内外のテック企業のファウンダーとの交流を通じてインサイトを構築しています。</p><p>この度MIRAISEではスタートアップに関わる方向けに、2023年のレポートを公開します。</p><p>本レポートは毎年公開していた「MIRAISE TREND」の名称を変更し「MIRAISE PREVIEW」としてリニューアルしたものです。今後のスタートアップの流れを予測するためには、ソフトウェア技術の理解や大きなトレンドの兆しを掴むことが必要です。過去の傾向をベースとした、いわゆる「トレンド」ではなく、ソフトウェア技術をスタートアップと紐付けた上で予測しインサイトを加えています。</p><p>エンジニアがエンジニアに投資するVCならではの視点を「プレビュー」して頂けましたら嬉しいです。<br></p><p><br></p><h2>目次</h2><ol><li><p>オープンソースソフトウェアのセキュリティ強化が加速</p></li><li><p>データベースのサーバーレス化</p></li><li><p>web3ではOracle(オラクル) に注目</p></li><li><p>WebAssemblyへの投資が増加</p></li><li><p>ラージAIモデルを使ったビジネスがユニコーン化する</p></li></ol><p><br><br></p><h2>1. オープンソースソフトウェアのセキュリティ強化が加速</h2><p>開発者は複数のオープンソースソフトウェア(OSS) を活用しながらプロダクトを開発しています。米国防総省も2022年1月にプロプライエタリな製品よりもOSSの採用を優先すると発表しました。CrunchbaseによるとOSSスタートアップは2021年、前年比2倍の合計28億ドルを調達しており、投資家の間でもOSSへの注目が高まっているようです。</p><p>OSSが一般的に利用されるようになったことで、連動するようにOSSのセキュリティの課題が露出してきています。Aqua Securityの調査では、JavaScriptのパッケージマネージャ「npm」の上位35のうち32%が2要素認証を採用しておらず、アカウント乗っ取りの危険にさらされていることが明らかになりました。ひとつのOSSの脆弱性が、それを利用している多くのソフトウェアに連鎖するため、短期間で大きな問題に発展する可能性があります。また、OSS開発者が意図的に悪意のあるコードを混入する「人災」の事例も出ています。<br></p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/16/31/25/1e6e0026-2a16-4477-990e-e6e3c5ac6c2c/screenshot-2022-12-25-at-16.33.13.png" link_href="" link_target=""></div><div class="colorSet " style="color:rgba(0,0,0,0.86);"><p><em>(出典: <a href="https://securitylab.github.com/" target=""><u>GitHub Security Lab </u></a>- GitHub Security Labはこれまでに372のオープンソースの脆弱性を発見している。2022年12月時点)</em></p><p>これはOSSの構造の問題であるとも言えます。OSS開発者の多くはボランティアで開発している為、十分な収益を得ることができません。そのため、企業が求めるレベルの検証ができていないというケースもあります。また、OSSではひとりの開発者に権限が集中しがちなので、コミュニティとしてどのように解決するべきなのか、議論が急がれます。</p></div><p>Webソフトウェアの発展はOSSのおかげで爆発的に成長してきましたが、利用が進むに連れて「性善説」から「性悪説」的なセキュリティの観点を取り入れた課題解決が急務です。すでにOSSのコードを監視し、不審なコードを検出するスタートアップも生まれています。米<a href="https://socket.dev/"><u>Socket</u></a> は<a href="https://socket.dev/blog/series-seed"><u>シードラウンドで460万ドルを調達</u></a>しています。GitHubも<a href="https://securitylab.github.com/"><u>GitHub Security Lab</u></a> でOSSのセキュリティ向上の研究開発を行っています。</p><p>このようにセキュリティの課題が話題になるということは、OSSがプロダクト開発において不可欠な要素となったことの証であるとも言えます。実際、多くのweb3プロジェクトはOSSで開発され、グローバルな開発者コミュニティによる開発が新たなイノベーションを起こしています。今後もOSS が web において主要な役割を果たすのは間違いないでしょう。<br><br></p><p></p><h2>2. データベースのサーバーレス化</h2><p>サーバーレスはここ数年、注目されているシステムアーキテクチャです。最大の特徴はコストメリットです。システムの呼び出しに対する従量課金であるため、アクセス数によってはサーバー費用を削減できます。またアプリケーションをサーバーで維持するためのメンテナンスコストも抑えられます。</p><p>サーバーレス技術は「サーバーレス・ランタイム」として比較的小規模のシステムやタスクの実行に使われていましたが、データベースへも活用が広がり始めています。</p><p>2022年、Postgresのサーバーレス版を開発する <a href="https://neon.tech/"><u>NEON</u></a> が5,400万ドルを調達し、Redis のサーバーレス版を開発する <a href="https://upstash.com/"><u>Upstash</u></a> が 190万ドルを調達していることからも、今後サーバーレス・データベースの開発が加速することが予想されます。</p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/16/41/38/fe0eaa0b-7ff1-44ee-bf53-827c4e939ae5/typical_postgres_setups.png" link_href="" link_target=""></div><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/16/41/45/e4c494d5-751d-47cc-a53b-d3dd49799814/neon_architecture.png" link_href="" link_target=""></div><p><em>(出典: <a href="https://neon.tech/blog/hello-world/"><u>SELECT ’Hello, World’</u></a><u> </u>- 従来のデータベースとNEONが提供するサーバーレスとの比較、ストレージとコンピューティングが分離されている。)</em></p><p>サーバーレスが必要とされる背景には、データベースのクラウドシフトがあります。AWSやAzure、 Google Cloud Platform などの3大クラウドでその動きは顕著です。データベースのクラウドシフトが進む中、従来の Primary/Replica 構成のデータベース配置で、より多くのスループットやストレージを得ようとすると、より大きなクラウドが必要で費用が増大します。</p><p>サーバーレス・データベースはストレージとコンピューティングを分離することにより、個別にコストを抑えた運用が可能になります。サーバーレス・データベースが実現できた背景には、Kubernatesによるコンテナ技術の進化が影響しています。コンテナ技術をデータベースに適用することで、素早いスケールアップ、スケールダウンが可能になります。</p><p>スタートアップ企業ではインフラエンジニアの数が潤沢ではなく、アクセス数の見積もりも難しいケースが多いです。そのような事情を踏まえると、今後ますますサーバーレス・データベースが活用される場面が増えていくと思われます。</p><p><br><br></p><h2>3. web3ではOracle(オラクル)※ に注目</h2><p>※ Oracleデータベースを指すものではなく、web3におけるOracleを意味する</p><p>オラクルとは、スマートコントラクトがオフチェーンの外部データを取得するためのデータフィードです。現在は主に De-Fi における価格オラクルとして外部の市場価格や利率を取得するために使用されています。一方でオラクルを狙った De-Fi への攻撃も増えており、2022年10月には Solana 最大級の De-Fi である Mango Markets がオラクルを利用した価格操作のハッキングを受け 1億1,400万ドルが盗まれました。これは Mango Markets の価格オラクルが参照している元データが意図的に操作されたことが原因でした。web3のサービスでは実世界(オフチェーン)とブロックチェーンをつなぐ役割を担うオラクルは必須です。今後、さらなる進化と改善が求められるでしょう。</p><p>いくつかオラクルを紹介します。</p><p><a href="https://chain.link/"><u>Chaninlink</u><br></a>インターネット上のデータを集め、複数の外部ソースからデータを取得するDecentralized Oracle Network を構築し、価格オラクルはもちろん、スポーツ結果や保険、IoTセンサーからのデータ、エネルギー排出量、資格証明などのオラクルを提供している。<br><a href="https://pyth.network/"><u>Pyth</u></a><br>情報を提供するパートナーネットワークを構築し、優れたデータを提供する企業に報酬を与えています。<br><a href="https://www.cardinal.so/"><u>Cardinal</u><br></a>ウォレットの所有者とTwitterアカウントを簡単に証明する仕組みを提供し、DAOの運営に生かしている。<br><a href="https://dev-protocol.gitbook.io/dev-protocol/protocol/khaos-oracle"><u>Khaosオラクル</u></a><u><br></u>クリエイターエコノミーの為の DEVプロトコルを開発するFrame00が開発し、Web上にあるクリエイターの資産をブロックチェーン上に載せることで、ステーキングなどを使ったマネタイズに利用されている。</p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/16/31/47/5eb83be7-5e86-4c43-a415-10ec9a50d84b/screenshot-2022-12-23-at-11.27.11.png" link_href="" link_target=""></div><p><em>(出典: <a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000018679.html"><u>DEVプロトコル開発のフレームダブルオー、2.5億円の資金調達を完了</u></a> - Web2と web3 をKhaosオラクルが繋いでいる。)</em></p><p>オラクルが注目される理由はweb3の適用範囲が多方面へ拡大しているからです。たとえば、NFTは「デジタルアートの所有」というイメージが強いですが、現在ではゲームを始めるためのアイテム、コミュニティや不動産の権利、イベント参加の証明、行動や購買履歴を個人が管理する手段など、用途が無限に広がっています。web3アプリケーションが現実世界と融合したサービスを提供するためには、その橋渡しをするオラクルは必須であり、今後も重要性が増していくでしょう。</p><h4>コラム</h4><p>語源であるOracleは神託を意味します。おみくじは英語では「Written Oracle(文字で書かれた神託)」です。オンチェーンが神の国で、オフチェーンが私達が住む世界というメタファーをベースに、その間をつなぐものとして名付けられたようです。異世界情報伝達のためのゲートウェイですね。<br><br></p><p><br></p><h2>4. WebAssemblyへの投資が増加</h2><p>WebAssembly(Wasm) は「様々なプログラミング言語」と「多くの異なる実行環境」との間を取り持つ技術です。C、C++、C#、Rust、Go、Swiftなど30以上の異なる言語で書かれたコードを.wasmファイルにコンパイルし、そのファイルをブラウザ、サーバー、エッジデバイスで実行することができます。 </p><p>今のところ、ブラウザでプログラムを実行するためには JavaScript で記述する必要があります。JavaScript は1995年に生まれ、ブラウザ競争のおかげで実行速度が増してきました。そしてJavaScriptはブラウザを飛び出してサーバーサイドでも使われるようにもなりました(Node.js)。その一方、ストリーミングサービスやVRのように、ブラウザ上のコンテンツがリッチになるにつれAIなどの計算量が爆発的に増えてさらなる高速化が求められています。Wasmはこの課題に答える技術です。</p><p>Amazon Prime Video は Wasmを採用し、JavaScriptと比べて10倍から25倍の速さを記録したことを<a href="https://www.amazon.science/blog/how-prime-video-updates-its-app-for-more-than-8-000-device-types"><u>ブログで公開</u></a>しています。ブロックチェーン分野で異なるチェーンの相互運用を可能とする<a href="https://polkadot.network/"><u>Polkadot</u></a>ネットワークも、各チェーンの言語やランタイムを吸収するためにWasmを使用しています。万能のように思えるWasmにもまだ課題はあります。デバッグやビルドツールが充実しているとは言えず、また、ブラウザ以外のAPIのサポートも求められています。</p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/16/32/17/28b7f132-a366-4fbd-9efb-39b0af9e5528/screenshot-2022-12-25-at-14.24.28.png" link_href="" link_target=""></div><p><em>(出典: <a href="https://blog.scottlogic.com/2022/06/20/state-of-wasm-2022.html"><u>The State of WebAssembly 2022</u></a><u> </u>- 開発者へのWasmの使用目的の調査。Web、IoT、Blockchainと幅広い開発現場で利用されている。)</em></p><p>Docker社の創業者のSolomon Hykes氏は「もし2008年にWASM+WASIが存在していたら、Dockerを作る必要はなかったでしょう。それくらい重要なものなのです。サーバー上のWebassemblyは、コンピューティングの未来です。(<a href="https://twitter.com/solomonstre/status/1111004913222324225"><u>Twitterでの発言</u></a>)」と高く評価しています。実行環境に依存せず、開発者が選択した言語でコードを書くことができる魔法のようなWasmは投資家からの期待度も高く、2022年にWasm向けのクラウドを提供する<a href="https://techcrunch.com/2022/10/24/fermyon-cloud-app-webassembly-20m-funding-series-a/"><u>Fermyonが2,000万ドル</u></a>、Wasm向けのPaasを提供する<a href="https://cosmonic.com/blog/cosmonic-announces-8-5-million-seed-funding/?hss_channel=tw-94734642"><u>Cosmonicが850万ドル</u></a>を調達しています。今後も更に多くの投資資金がWasmに関連するスタートアップへ流れるかも知れません。</p><h4>コラム</h4><p>歴史的にVirtual Machine(VM)が盛り上がった頃を彷彿とさせます。Javaが登場した当初、Sun Microsystemsが提唱した「<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/Write_once,_run_anywhere"><u>Write once, run anywhere(WORA)</u></a>」を思い出す往年の開発者も多いでしょう。Wasmはこれを言語側にも当てはめたものだと言ってもいいかも知れません。<br><br></p><p><br></p><h2>ラージAIモデルを使ったビジネスがユニコーン化する</h2><p>ラージAIモデルは汎用データセットを元に数十億を超えるパラメータで学習されたAIの基礎モデルです。AIモデルを作るには学習のために大量の計算資源を必要とするため、Google、Microsoft、OpenAI などの資金力のあるAIの研究機関が開発しています。これまで、Google や Microsoft は悪用を恐れて、一般公開をしてきませんでした。2022年、英Stability AI が同様のモデル「Stable Diffusion」をオープンソースで公開しました。これによりラージAIモデルが一般開発者も使えるようになりました。</p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/16/32/00/96a6ada8-9fb5-4dda-8f66-c0bba122f5f2/screenshot-2022-12-25-at-14.51.01.png" link_href="" link_target=""></div><p><em>(出典: <a href="https://github.com/Stability-AI/stablediffusion"><u>GitHub - Stability-AI/stablediffusion</u></a> - Stable Diffusion はオープンソースで公開されている。)</em></p><p>近年のAI開発は大規模な汎用データセットを用いて大量の計算資源でニューラルネットワークの学習を行い、その後より少ないデータでタスクに応じた微調整を行う、プレトレーニング/ファインチューニングというアプローチが一般的です。このプレトレーニングにラージAIモデルを利用することで、スタートアップ企業はゼロからモデルを作成する場合に比べ、はるかに少ないデータ量と計算資源で製品を作ることができます。</p><p><a href="https://github.com/features/copilot"><u>GitHub Copilot</u></a> は OpenAI が提供するラージAIモデルであるGPT-3のもつ「テキストを異なる言語に翻訳する」ことをプログラミング言語に利用し、開発者が「Aという処理のコード」と口語で書くだけで、プログラムを自動生成し開発者の生産性向上をサポートしています。</p><p>これまで大きな成功を収めたスタートアップは技術進化そのものではなく、技術進化を利用しこれまでにはない課題解決を提供しています。インターネットという技術進歩を利用したGoogle、 Facebook、 モバイルという技術進歩を利用したUberやInstagram、 ブロックチェーンを利用した Ethereum、 OpenSeaなどを思い出してみましょう。ラージAIモデルの活用は新しいユニコーン企業誕生の可能性を秘めています。<br><br></p><p><br></p><h2>MIRAISEの情報発信</h2><p>MIRAISEではこの今回のレポート以外にも毎週最新のテック情報を発信していますのでこちらも是非御覧ください。</p><ul><li><p>「MIRAISE RADIO」<br>エンジニア起業家の生の声や最新テックニュースをお届けする音声コンテンツ<br><a href="https://podcasts.apple.com/jp/podcast/miraise-radio/id1547562320" target="">Apple Podcast</a> | <a href="https://podcasts.google.com/feed/aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy9lYjI1NjM0L3BvZGNhc3QvcnNz" target="">Google Podcast</a> | <a href="https://open.spotify.com/show/1c5zs4Pr2V2iHHUQo7FygZ" target="">Spotify</a><br></p></li><li><p>「Ryusuke Fuda's Newsletter」<br>MIRAISE プリンシパル &amp; CTO布田によるニュースレター<br><a href="https://ryu.theletter.jp/">https://ryu.theletter.jp/</a></p><p></p></li></ul><p><br></p><h2>最後に</h2><p>お読みいただきありがとうございました。<br>このレポートを読んでMIRAISEとディスカッションしたい新規事業部門や投資部門の方、起業を考えてるエンジニアでMIRAISEと相談したい方はこちらからお問い合わせください。</p><p>問い合わせフォーム<br><a href="https://www.miraise.vc/contact">https://www.miraise.vc/contact</a></p><div class="img-container"><img src="https://cdn.qurate.cloud/2023/01/05/17/03/13/0bbc9aa2-7c7a-4772-9b0e-1dfa41ee057f/z6d_8356_re.jpg" link_href="" link_target=""></div>